アイドルと作家の二面性:元乃木坂46高山一美の評価と実力と印税は?

元乃木坂46でタレントの高山一実の初絵本『がっぴちゃん』(KADOKAWA)2024年2月21日発売。
元アイドルの彼女がなぜ作家として活動しているのか調べてみた。

 

高山一美

プロフィール・乃木坂46時代の高山一美

・生年月日 1994年2月8日(30歳)

・出身地 千葉県南房総市

・身長 162cm

・血液型 A型

・2011年(平成23年)8月21日、乃木坂46の1期生オーディションに合格

・2021年11月21日、10年間のアイドル活動を経てグループから卒業

デビュー当時の高山はキャラを作り込み、昭和アイドルが大好きな”昭和キャラ”の設定だったよう。
山口百恵とか中森明菜とか・・
それも無理やり作ったキャラ設定で、「あれ?自分って何だっけ?」とさまよっていたようです笑
人数多いグループだと、キャラを出さないと目立たないし、苦肉の策だったんでしょうか。
乃木坂は、割とキャラを全面に押し出して・・みたいな人がいなくて、静かな感じがするグループだと思ってましたが、
その中でも色々模索していたんですね。

 

高山一美の作家デビューのきっかけ

元々、読書家というわけではなく、彼女が高校生の時に、湊かなえさんの『告白』を読んだのが
きっかけで読書好きになったようです。

そんな彼女が、アイドル時代の2016年(平成28年)1月5日、初の短編小説『キャリーオーバー』を執筆。
2016年4月6日、雑誌『ダ・ヴィンチ』で初の長編小説『トラペジウム』を連載開始します。
後の2020年4月24日に文庫化され、累計25万部突破したそう。
内容は、アイドルを目指すある女の子の10年間を描いた小説。
アイドルがアイドル目指す女の子の小説を書くって、興味そそられますよね。
リアルな話なのかな?って思っちゃいます。

 

トラペジウム

 

 

高山一美、作家としての評価

小説『トラペジウム』のAmazonのレビューはこちら↓

なかなかの高評価でびっくりです。
アイドルが執筆した小説ということで、手に取る人が多かったのかもしれませんが、
レビューを見ても、そんな酷評は少なかったです。

同じアイドルの長濱ねるさんの感想は・・・

ふふっと思わず声を出してしまうコミカルな場面やひとつひとつの凝った表現、映像が鮮明に目に浮かぶ煌めく疾走感。
見透かされているようでどきっとしたり、ふと、ぽつんとした孤独を感じたり、
最後にはどばどばと温かいものが流れ込んでくる丁寧で優しい物語だった。
読んでいて、すごくすごくすごくわかる、と思った。これは高山さんだからこその言葉だ、と思った。

欅坂46・長濱ねるの『トラペジウム』読書感想文より一部抜粋

また、文芸評論家・杉江松恋によれば、
「アイドルがアイドルの小説を執筆することは、物語の主人公を作者に投影される危険が伴い、作者自身のイメージを損ないかねない」
そのような危険に挑んだことは評価に値する、とコメント。

危険というより、むしろ自分がアイドルで活動しているからこそ、この小説が書けたわけだし、買ってもらえると思うので
危険というよりメリットの方が大きいように思いますが。

 

新作の紹介

新作ですが、今回は、小説ではなく初の絵本ということで、タイトルは『がっぴちゃん』

がっぴちゃん

『がっぴちゃん』(KADOKAWA)2024年2月21日発売。

 

本作は、高山がシリーズ作品として構想をあたため、下書きと文章を担当。
絵は高山がインスタグラムをチェックしていたクリエイター・みるくにオファーし、1冊の絵本として完成した。
5歳の誕生日を迎えた恐竜の男の子・がっぴちゃんが、母親に教えてもらった「ちきゅうさん」を探す旅に出るさまを描く。

2024年2月25日のyahooニュースより引用

 

今後は…印税生活?

この1年は絵本にフォーカスして頑張っていきたいと思います」と抱負を語り、
「(本作に)今後がかかっているので、呼ばれたら読み聞かせも全国各地にいきたいなと思っています。
(原稿や放送で)使えるか分からないですけど、今年はお金にならない仕事をいっぱいやりたいと思っていて(笑)、
一生懸命、この絵本のために頑張る1年にしたいです」と力強く語った。

2024年2月25日のyahooニュースより引用

そんなに絵本はお金にならないの?って感じですが、小説と違って絵本はいきなり発行部数が伸びるわけではなく、
じわじわ売れていって、良いものは長い期間かけてロングセラーになるみたいです。
誰でも知っている「いないいないばあ」は、1982年に発行され、発行部数日本一!720万部数!
40年以上かけて売れ続けている絵本です。
絵本の印税は、小説等の文学作品同様、単価の10%が基本らしいので、
「がっぴちゃん」の単価が1,540円、1冊の印税154円。
しかーし!新人絵本作家の場合は、2,000部とか3,000部あればいい方だそうです。
計算すると、30万円〜45万円くらいの印税ですね。
確かに、優雅な印税生活とは程遠いですね。

 

まとめ

アイドルの経験を活かし、小説を書いたり、今度は絵本作家デビューしたりと多才な彼女ですが、
最近はあまりテレビでは見かけないので、作家活動の方を重点的に行うのでしょうか。
今年一年は絵本作家さんとして、注目の高山一実さんですね。
優しさ溢れる絵本、楽しみです。

最後まで、お読みいただきありがとうございます。